貧血持ちの妊婦がおくる鉄分不足解消ガイド

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1日の鉄分摂取量の目安

女性に必要な1日の鉄分の摂取量と、妊娠期に必要な鉄分量について解説しています。

女性の鉄分摂取量は不足気味

鉄をはじめ、どの栄養素にも、「推奨量」と呼ばれる1日の必要量を満たすと推定される摂取量と、過剰摂取による健康障害を起こすことのない栄養素摂取量の最大限の量である「上限量」があります。

成人男性の鉄の推奨量は、7.5~10.0mg、月経のある成人女性の場合は10.5~12.0mgと言われています。女性は、1回の月経につき、30~60mlの出血があり、20~30mlの鉄分が失われるため、男性よりも多く鉄を摂取する必要があります。

ちなみに、身体の成長期にあたる思春期の場合も、鉄が必要となるため、11.0~13.5mg(月経がある場合)といわれています。しかし、実際の摂取量は、6.5~7.5mgと、推奨量を下回っています。

妊娠中に損失する鉄量と必要な鉄量

妊娠中に気をつけて摂取したい鉄分量

妊娠中は、月経がないので、血液の損失量は減りますが、母体の血液量増加、胎盤への血液供給、胎児の育成などにより、必要な鉄分量が増加します。

妊娠中に必要な鉄量は、母体に450mg、胎児に250mg、胎盤に50~90mgといわれています。

さらに、分娩時の出血で200~300mgの鉄を損失するので、妊娠から分娩までに必要となる鉄量は、約1,100mgとされています。妊娠中に増えた血液は貯蔵鉄となるので、実際に必要な量は約650mgほどです。妊娠期間と体内への吸収率を考慮すると、通常の推奨量に加え、1日あたり8mgの鉄分が余分に必要という計算になります。

実際には、妊娠初期でプラス2.5mg、妊娠中期~後期にはプラス15.0mgと、妊娠時期によって必要となる鉄分量は異なります。授乳期間は、プラス2.5mgとされていますが、とくに産後6カ月間は、妊娠・分娩で失った鉄分を回復させるため、妊娠期と同様、1日あたり8mg余分に鉄が必要といわれています。

1日の許容上限量は成人女性・思春期の女性ともに40mgですが、鉄は他の栄養素に比べて、吸収率が10%ほどしかないので、意識して摂取する必要があります。