貧血持ちの妊婦がおくる鉄分不足解消ガイド

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イザというときの鉄剤注射って?

内服薬や食事療法でも貧血が改善されない場合に施される、鉄剤注射の効果や副作用について解説しています。

鉄剤注射とは

貧血と診断され、病院から鉄剤を処方される方もたくさんいらっしゃると思います。しかし、こうした鉄剤や食事療法でも貧血が改善されない場合や、内服薬の副作用が著しい場合には、鉄剤注射という方法が採られることがあります。これは、医師の判断に基づいて受ける治療になります。

鉄剤注射は、鉄を静脈注射で補給するため、効果が出やすいという特徴があります。

はじめに、目標とするヘモグロビン濃度と、現在のヘモグロビン濃度の差から、必要な鉄分の総量を計算します。それを数日にわたり投与していきます。投与された鉄は体内に蓄積されるので、過剰投与にならないようにしていますが、その可能性がまったくないわけではありません。

過剰摂取の怖れもある

鉄を過剰摂取すると、肝硬変、糖尿病、心筋障害、脳下垂体不全などの重大な臓器障害を引き起こす恐れがあります。そのため、鉄剤注射は、貧血の症状が深刻で、どうしても鉄剤が飲めない場合に限り、施される処置でもあります。

鉄剤注射による副作用としては、脈拍異常、血圧低下、呼吸困難などのショック症状、吐き気、嘔吐などが報告されているようです。

また、長期間の投与によって、骨痛、関節痛などを伴う骨軟化症が現れることもあるようです。そのほか、発疹、頭痛、めまい、倦怠感、四肢のしびれ、発熱、悪寒などが起こる可能性もあります。

鉄剤注射の直接の副作用ではありませんが、注射する医師や看護師が、注射があまり上手でない場合、注射した箇所が腫れ上がったり、鉄剤注入時に痛みを感じたりすることもあるようです。

このような副作用からも、鉄剤注射は最後の手段としたいもの。貧血が重症かする前に、薬剤や食事療法で少しずつ改善していけたらいいですね。