貧血持ちの妊婦がおくる鉄分不足解消ガイド

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病院の鉄剤はあんぜん?

妊婦に欠かせない鉄分ですが、鉄剤や鉄分の過剰摂取による副作用があるということを解説しています。

鉄剤による副作用

妊婦健診などで貧血と診断されると、病院から鉄剤を処方されます。鉄剤には大量の鉄が含まれていますので、食材から鉄分を摂るよりも効率的に鉄分を摂取することができます。

しかしこの鉄剤、人によっては、胃のむかつきや吐き気、下痢、便秘などの副作用を起こすことがあります。私もそうでしたが、鉄剤を飲むと、気持ちが悪くなるのです。

これは、鉄が胃や腸の壁を刺激することによって起こるといわれています。こうした副作用に対しては、1回に飲む量を減らしたり、本来は空腹時に飲む鉄剤を食後の服用に変えたり、寝る前に飲んだり、胃薬を併用するなどの処置がとられます。

私も、違う種類の鉄剤に変えてもらったり、鉄剤を飲む時間を就寝前にしてみたのですが、やはり気持ち悪さは改善されませんでした。
また、鉄剤を飲むと、便が黒くなりますが、これは吸収されなかった分の鉄が排出されたものなので、心配いりません。

鉄の過剰摂取による副作用

鉄剤でもサプリメントでも、食品よりも多く鉄分が含まれていますが、効果が現れるまで2~3カ月の時間がかかります。しかし、鉄の摂取量には上限があります。

1日あたりの鉄の上限量は、成人女性で40~45mgといわれています。
貧血を早く改善したいからといって、定められた以上の量を飲んでしまうと、鉄の過剰摂取となり副作用を起こす可能性があります。

1日あたりの上限量を超える鉄分を、長期間にわたって摂取すると、吐き気、嘔吐、便秘、下痢などの胃腸障害のほか、視力低下や最悪の場合失明に至るケースもある「眼球鉄症」を引き起こす可能性もあります。
また、貧血ではない妊娠中の女性が、鉄分を過剰に摂取すると、小さな赤ちゃんを産んだり、高血圧になる割合が高くなるという試験結果も出ているそうです。

鉄の過剰摂取がもたらす副作用はまだあります。肝臓や膵臓のなどに蓄積して組織沈着し、肝機能障害や糖尿病、神経障害などを発症することもある「続発性ヘモクロトーシス」の原因となることも。さらには、過剰に摂取され、血液中に余分に流れた鉄は、いたるところで酸化しようとします。すると、老化や生活習慣病、ガンなどの病気の原因とされている活性酸素を余分に発生させることになります。

貧血も軽視できませんが、早く治したいからといって、鉄を過剰に摂取すると、危険な副作用が現れることがあります。貧血は、気長に、毎日コツコツと改善していくのが一番なのです。